hymnを口語体にしたいのですが・・・1

 なんで、日本語の口語体には、人格関係を表現する「わたし」(一人称)、「あなた」(二人称)を短い言葉で、自然な感じで表現する適切な言葉がないのでしょうか。文語体のほうが、短い言葉なので、まだリズミカルなのですが、口語体になると、正しいアクセントで歌に合わていくのは至難の技です。例えば「我が主」(文語)は短いのですが、「わたしの主」(口語)は長いので、長い分だけ旋律に合わせにくいのです。また共同体表現をしようとして「我ら」に相当する言葉を口語体で探すのですが、「わたしたちの主」を使用すると長過ぎて歌になりません。キリスト教は人格関係表現が生命だと思います。一人称、二人称、三人称をどううまく、綺麗に使いこなすか、です。

 ただ、自分が一人で祈っているときは、自然に、一人称をカットしているなあと思います。「我らの主」とか「私たちの主よ」と祈らないで、「主よ」だけ言っている自分がいるのです。当然一人称、二人称をカットしたとしても、実際はそこに人格関係表現が隠れているものとして祈っているのですが・・・ですから一人称と二人称を使わないほうが美しい日本語なんだからとそちらのほうに妥協してしまいたい気持ちになるのですが・・・・日本語って結局、人格関係表現に乏しい言葉なのでしょうか。誰が誰に語っているのかが表現としては曖昧なのです。しかし、賛美は、誰が誰に歌っているかが一番重要です。さてどうしたら良いでしょうか。