2019-02-25から1日間の記事一覧

福音聖書神学校「礼拝と音楽」 No.31   

12、礼拝における奏楽 1、奏楽とは何か オルガンの音が人間の音声に近い音であるということで、宗教改革以降、特別な位置が確立されていくが、聖書のなかに会衆と伴奏者を区別する根拠はない。むしろ会衆と同じ位置で会衆とともに賛美するのが奏楽者と言えよ…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」 No.30   

10、人へのメッセージの多い福音唱歌をどう用いるか よく、福音唱歌はメッセージ性が強いと批判・指摘されるようであるが、人へのメッセージ性が強い曲であるにせよ、絶えず礼拝的でなければならない。私達が伝道音楽を追求していくなかで、尚、詩篇の手法を…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」 No.29   

9、賛美に人へのメッセージはあるのか 礼拝を組むなかで整理しておかねばならないことは、やはり、聖歌に多く含まれている「福音唱歌」の問題である。「福音唱歌」は、メッセージ性が強くあり、本来の賛美が、人からの神へのいけにえとされている方向性と異…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」 No.28    

8、礼拝の流れ 5において、基本的な部分の内容を述べたが、実際は各教派により、意味することは異なっている。つまり上記の内容はその礼拝式の順番、流れによって意味が異なってくるのである。そこで礼拝式の順番と流れについて、ここで触れてみよう。私達の…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」No.27

7、礼拝の内容 次にあげる礼拝の内容はリタージカルの教会から意味を抽出したものである。特に、日本のほとんどの教会が影響を受けているツウィングリーの礼拝改革の流れ基づいて、長老改革派教会が提示したものをもとにして、記したものである。私たちはこ…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」No.26

第八章 礼拝学 「礼拝学」は、その名のとおり、礼拝に関する研究をする、キリスト教神学に属する1学科である。しかし、日本においては、自由主義陣営でも福音主義陣営でも「礼拝学」の研究は遅れている。私たちMBも、礼拝学を重んずる教会ではなかったので、…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」No.25    

第七章 日本プロテスタント教会音楽史 No.25 現代日本の福音派賛美の問題点 1、固定化・形式化の問題 聖歌の用い方において、「福音唱歌」の「福音唱歌」としての特性が生かされていないのが現実である。つまり、「福音唱歌」はリバイバル運動と平行に成長し…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」 No.24

第七章 日本プロテスタント教会音楽史 No.24 日本プロテスタント教会音楽史をどのような観点から学ぶのが良いのであろうか。キリスト教禁制が解けて、開国がなされた時に、日本に訪れた宣教師たちは、アメリカの霊的覚醒運動、敬虔主義の影響を受けたアメリ…