2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

福音聖書神学校「礼拝と音楽」No.11

第五章 宗教改革と音楽1、ルターと教会音楽 教会音楽史上、マルティン・ルターの大きな貢献は次の二つに尽きる。それは会衆賛美の導入と自国歌賛美の導入であった。と言うものの、すでに民衆レベルではいつでもこの二つを開始できる気運は高まっていたのであ…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」No.10

第四章 中世カトリックの音楽2、聞く賛美 「人々」と教会音楽が切り離されたことによって、「人々」は、教会においては「歌う」賛美でなく、「聞く」賛美を捧げることとなった。歌うことのできる部分は、わずかにアーメン、ハレルヤ唱で声を合わせることのみ…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」No.9

第四章 中世カトリックの音楽 新約聖書の時代の後の初代教父の時代は、ローマ帝国からの迫害のまっただ中であった。迫害を覚悟しつつ、あるときは小声で賛美せざるを得ない状況もあった。しかし、キリスト教の公認時代に入ると状況はがらりと変わる。自由に…

福音聖書神学校「礼拝と音楽」No.8

第三章 新約聖書の音楽4、三つの歌集C、霊の歌 それで、一番、理解の困難な歌集は、「霊の歌」である。先ほどの由木康氏は、「霊の歌」は「即興的に歌われた自由な歌」であるとするが、カリスマ運動の方々の一部の人たちは「霊の歌」を彼らの体験から出てき…