記録された最初の賛美

 記録された最初の賛美は出エジプト15章の賛美です。記録された最初の賛美は、イスラエルの民全員による会衆賛美でした。記録された最初の賛美には、ミリアムの賛美リーダー的なダンスもあり、人々を導いたのです。また、記録された最初の賛美の言葉は、後の時代に海が分かれた奇跡を語り伝えられるなかで、歌い継がれていった賛美でした。聖書の欄外の引照箇所を見ると後の時代に同じ言葉で歌い続けられているのを発見できます。この記録された最初の賛美は、海が分かれて、自分たち全員が助かった、という共通体験に基づいた賛美でした。

 

 記録された最初の賛美のそのメロディーは、以前からライフスタイル化していたメロディーだったのでしょう。そのメロディーはエジプト文化のなかでディアスポラとして生きたユダヤが育んだメロディーだったのでしょうが、どんなメロディーなのか誰もわかりません。霊感された音楽は存在しませんから未発見のままでいいのです。絶対なる音楽などどこにもありません。バッハがどれほどすばらしくても、相対なる音楽です。

 

 21世紀の私たち共通体験に基づいた賛美をささげて教会は成り立っています。彼らが、出エジプトの共通体験の賛美を捧げていますが、私たちは、十字架と復活による救い、という共通体験に基づいた賛美をささげます。また救われた我々が一つ共同体を形成し、神と人との関係、平和のなかに生きているという共通体験に基づいた賛美を歌い続けるのです。