福音聖書神学校「礼拝と音楽」No.22
第六章 讃美歌の歴史(ルター後の時代から福音唱歌まで)No.23
12、20世紀後半(アメリカ)
20世紀中期はアメリカの福音唱歌がビリーグラハムの大挙伝道によってより拡大した。しかし一方で、アメリカにおいて1970年以降、福音唱歌の延長線上に様々な新しいタイプの伝道音楽が登場すると同時に、伝道音楽に反発するかのように、カリスマ派を中心にして、ワーシップソングが若者を中心に影響力を伸ばした。一方、自由主義・体制派陣営では、多元文化における文脈化が叫ばれるなかで、世界の異なる文化背景にある讃美歌の発掘がなされていった。しかしわたしたち福音派教会は今も強くアメリカの音楽の影響を受け続けている。新しい讃美、旧い讃美という発想自体もアメリカ発、アメリカというフレームにおける新しい讃美、旧い讃美なのである。
日本の公同讃美歌集に導入されたワーシップソング、他アメリカ系CCM
「キリストは生きておられる」(新聖歌257)ウイリアム・ガイザー作詞作曲
「救い主は待っておられる」(讃Ⅱ188)
「神の国とその義」(新聖歌291)
「この日は主イエスが造られた」(新聖歌274)
「主はまことのぶどうの木」(新聖歌332)
「神の時の流れの中で」(新聖歌333)
「マジェスティ」(新聖歌170)ジャック・ヘイフォード作詞作曲
「スピリット・ソング」(教会福音57)ジョン・ウインバー作詞作曲
「イエスは愛で満たす」(新聖歌208)は別訳