世界一、讃美歌の上手な教派ですね

 最近、イムマヌエル綜合伝道団の先生から、「メノナイトって世界一讃美歌の上手な教派ですね。」と言われて、うれしくなりました。その先生は留学中、アメリカのペンシルベニア州のメノナイトの大会に何度か参加されたのだそうです。私は日本のメノナイトですが、アメリカのメノナイトを体験できていません。だから「そうなんですか」と答えるしかありませんでした。それから先生の言われる世界一讃美歌の上手な教派ですねの意味は、やはり伝統的な讃美歌の美しさを継承しているという意味なんだと思います。日本のメノナイト、特に私たちのようなメノナイト・ブレザレン教団は、アメリカのメノナイトの音楽の影響よりも、アメリ福音主義の音楽の影響を強く受け、若い子たちはみんなワーシップソングを歌っています。そんななかで聞いた「メノナイトって」という言葉の意味がまだわからないままですが・・・・でもうれしくなりました。

 ちょうど私の恩師、三谷幸子先生が、神学生時代、私がメノナイトであることを知って、「まさかメノナイト・ブレザレンじゃないでしょうね。」と私に言われたことがあり、そのときと同じインパクトを感じました。「まさかメノナイト・ブレザレンじゃないでしょうね。」というのは、三谷幸子先生が十代でアメリカに留学したときに、考えられないようなニュースに遭遇したからです。そのニュースというのは、メノナイト・ブレザレンの村に石油が出たので、ある日、一晩のうちに、メノナイト・ブレザレンの方は町を捨てて出て行ったという事件があったのだそうです。富が自分たちの信仰を見失わせるから、その町を捨てたのでした。今回の「メノナイトって世界一讃美歌の上手な教派ですね。」という言葉に、それに近いインパクトを感じています。こんな話を今のアメリカのメノナイト・ブレザレンの方々にすると、それは昔の話ですよ、博物館入りしたストーリーですよ、というふうにして、笑とばされてしまうかもしれません。