大阪ケズィックコンベンションが選んだ曲

 いろいろな集会でソングブックが作られていますが、ケズィックの場合、どのような曲を選んでいるのでしょうか。日本基督教団の讃美歌からは、聖歌的福音唱歌の讃美歌訳のものに、昔から愛されてきた「馬槽の中に」「主を仰ぎみれば」が加わった選曲です。讃美歌よりも聖歌の選曲が多いのも当然のことでしょう。敬虔主義の流れのケズィックとして、讃美歌よりも聖歌の選曲は大切な点なのでしょう。新聖歌の5曲は聖歌から取られたもので、全く同じものです。ただインマヌエル聖歌から取られた「心から願うのは」(口語的な歌詞)が加わったことは少しの変化でしょう。第二讃美歌も聖歌的福音唱歌の別訳です。「大波のように」は新しいタイプの福音唱歌であった「勝利の歌」から取られました(新しいタイプと言っても50年前の新しいタイプの福音唱歌)。ワーシップソングの選曲は厳密にすべてがカリスマ運動から生じたワーシップソングの霊性のものではなく、福音派が歌ってきたワーシップソングのクラシックと言える曲でしょう。基本的にケズィックではピアノ伴奏一本でなされていますから、これからもこのような形でなされていくことでしょう。今年の音楽委員会で、「主のまことはおおいなり」を加えてほしいとい願いが出されましたが、ケズィックの流れからして、適当な選曲のような気がします。私は「教会福音讃美歌」の別訳である「父の神の真実は」も検討してほしいと提案させていただきました。

 讃美歌
馬槽のなかに
信仰こそ旅路の
主よみ手もて
主にのみ十字架
主はいのちを
主を仰ぎみれば
いともかしこし
十字架の血に
ああうれし

聖歌
おどろくばかりの
十字架のかげに
カルバリ山の十字架につきて
我あがなわれて
かがやく日をあおぐ
讃えよ、救い主イエス
みことばなる光のうち
キリストにはかえられません
雨をふりそそぎ
みたまはあめより
いずこにある島々にも
主の愛のながうちに
神の御子にます
みくにに住まいを
如何に汚れたる
主よわが罪と

新聖歌
救い主イエス
まどいの雲消えて今は
心から願うのは
燃ゆる御霊よ
ただ主を崇めて

第二讃美歌
大波のように
丘の上に十字架たつ
聖徒よ、よろこびもて

ワーシップソング
威光と尊厳と栄誉
あなたをたたえ
栄光イエスにあれ
主を求めることこそ
鹿のように
主はみ座におられる
御手の中で
主の教えを喜びとし
目をあけて
主は道を造られる
すべての良きもので
心静かに
叫べ全地よ
still(静まって知れ)