福音唱歌をどう位置づけるか(1)

この懐かしい、アメリカの福音唱歌(ゴスペルソング)をどう位置づけ、どう歌っていくか、である。ゴスペルソングは大衆伝道、大挙伝道、ムーディーとサンキーに始まり、ピリーグラハムとベバリージェアに至るこの流れと繋がっている。日本の戦後の福音派教会もこの流れと共に生きてきた。この流れと日本の聖歌の流れはほぼ同じである。また1959年のボブピアス来日から今日に至るまで、多くの福音派はこの大挙伝道で自分たちは福音派であるということを確かめてきた。今に至っては大挙伝道と共に歩まない福音派は多いのだが、以前はそうではなかった。私たちは、大挙伝道音楽で、アメリ福音派の美しい面を感じて、天国を夢見てきたと言う事実がある。ハモンドオルガン、また福音派特有のピアノ奏法も、我々に天国を見せてくれた。この動画でも福音派独特のピアノ奏法の伴奏で歌われている。またベバリーシェアのような歌い方は、アメリ福音派の独特の霊的な歌い方であった。リズムの明確なアフリカ生まれの音楽が流入する前は、アメリ福音派はこのようなリズムのゆったりとした、このような声の出し方を好んで歌っていたのである。その時代はまだまだ音楽の世代間のギャップは少なかった。むしろ、世俗世界とのギャップがかなりあったように思う。世俗では別のタイプの音楽がはやり、福音派は徹底して、それらの音楽を避けたのである。私が中一の時にギターが悪魔の音楽だと言われていたのと通ずるところがある。